私逹は、世界的規模で急速に進む高度情報化とAI(人工頭脳)の利用により生活様式や価値観の均一化と精神文化の希薄化の中で日々を過ごしています。
また、国内では少子高齢化が進み、30年後の2050年には約3千万人の人口が減少し、且つ、高鈴者が全人口の半数近くを占めるとも言われています。
このような時代の変化の中で、私逹はどのようにすれば、日本人としてのアイデンティティ(主体性)を保持し、国力を維持しながら国際人として信頼され活躍する人材を育てることが出来るのでしょうか。
それには、先人達が築き上げてきた精神文化に根差した品格や美徳を学び、糧としながら、幅広い創造性や柔軟性に富んだ人材を育むことにあると考えます。
日本の伝統文化は、多方面・多様性に満ちていますが、中でも、茶の湯の心と文化を身に付けていくことは、私逹が国際人として活躍していくための最高のパートナーであると信じています。
茶の湯は、単に「お茶を美味しくたて、それを美味しく頂く」という意義だけに留まりません。
一碗から生まれる相互の絆や信頼関係は、その立ち振る舞いの所作の美しさと共に、春夏秋冬を含む、お道具類の世界、和歌の世界、日本画の世界、茶花の世界、和菓子の世界、裂の多様な世界、茶室建築の世界、禅の奥深い世界等々”汲めども尽きぬ美の魅力”を知ることができます。
正に茶の湯は、日本が世界に誇る伝統文化の総合芸術の宝庫と言っても過言ではないでしょう。
そして、茶の湯は、近未来には国際化の中で日本の魅力溢れる精神文化として世界の人々に理解され受け入れられ定着していくものと確信しています。
福岡市茶道文化連盟は、次のページに掲げる、理念と目的、ビジョンと中長期活動方針の下に、茶の湯文化の美の魅力を皆様にお伝えし、親しんで頂き、そして、次世代を担う人材の育成に努めて参りたいと存じます。